大型連休明けは、必ずといっていいほど「眠たい」「集中できない」「勉強がはかどらない」というお悩みをお聞きします。これは、休み期間はどうしても普段と異なる生活リズムになりがちで、体の調子が戻ってこないためですね。
ここでは、家庭学習習慣を身につける方法についてお伝えします。この連休期間からぜひご家庭で実践してみてください。そして、連休明けも調子を崩さず継続できるようにしましょう!
1週間の予定を考える
中高生ともなると、なかなか親子で…というのは難しいかもしれませんが、小学生のうちは特に!親子で一緒に計画を立ててみてください。
1週間の予定を考えるのが難しい場合は、「習い事がある日」・「何もない日」・「土日」の3種類くらい用意してみるのもオススメです。
実際に1週間の予定を表にしてみると、どのあたりで勉強時間が確保できるのか、どこでリフレッシュしたいか(させたいか)、などを明確にしやすくなります。
POINT!
空白を全て予定で埋めてしまうのではなく、時間の余白も大切にしましょう(予定がずれた時にパニックにならないように)
手順
①紙とペンを用意
②紙に表を書く(週間予定の場合は月~日、1日予定の場合は24時間の表)
③決まっている週間予定を書いていく
★生活リズム:「起床時間」「就寝時間」「学校時間」「朝食」「夕食」「お風呂」
★習い事や塾などの予定:「習い事時間」「塾の時間」
★平日毎日すること:「次の日の準備」「学校の宿題」
④空いているところで、「勉強タイム」を決める
➡小学生の場合は、必要な学習時間は「学年×10分」なんて言いますよね。高学年になるにつれて、学習時間をしっかり確保できるようにしたいものです。低学年のうちから少しずつ習慣化していきましょう。
➡中高生の場合は、毎日必ず1時間以上は学習時間を確保したいところです。「帰ってからすぐ」「夕食のあと」「お風呂のあと」など毎日するアクションと紐づけて「いつするか」を決めておきましょう。
⑤土日は特に「空白」時間を作っておく
➡「起床」「就寝」など、生活リズムに関することは、平日と同じようにしておいた方が良いですが、土日は家族でお出かけをしたり、イベントが入りやすいですので、『絶対にこの時間に●●する!』と決めてしまわず、『土日で必ず●時間学習する』『土日に●●の勉強をする!』などだけ決めておき、各週末で調整することをオススメします。
習慣化のポイント
①見える化
計画を立てたら、『いつでも確認できる』ことが大切です。大事にノートやファイルの中にしまっておくのではなく、冷蔵庫に貼ったり、リビングやデスクの前に貼ったりして、いつでも見て確認できるようにしておきましょう。
②場所を決める
リビングでも自分の部屋でも構いませんが、勉強をする場所はココ!という場所を用意しておきましょう。鞄を置く場所、教科書を置く場所、勉強をする場所、など場所を決めておき、「この場所にきたら勉強する」というスイッチが入りやすくなるように工夫すると、「習慣化」しやすくなります。
③ルーティン化
歯磨きは毎日必ずしますよね。歯磨きをしなかったら、なんだか気持ち悪い。生活の中で「ルーティン」になっている行動は、「しなかったら落ち着かないなぁ」という感覚になります。もちろん体調や突発的なことによってできないこともありますが、できるだけ「毎日続ける」ことが習慣化のポイントです。
時間を決める!でも構いませんし、「夜ご飯のあと」「お風呂のあと」「歯磨きのあと」など、毎日必ず行うルーティンの行動のあと「勉強する」という行動を追加すると良いです。
お家でも、「お風呂はいったら何するんだっけ?」とルーティンが意識できるように声をかけてあげてください。
④集中が切れることを前提にする
人間の集中力って、そんなに長く続きません。大好きなこと(ゲームや遊び)だと長い時間集中できることはあっても、勉強はあまり・・・大好きー!と思って取り組むことはできませんよね。なので、なおさら集中力が続きにくいのです。
そこでオススメなのが、30分~45分くらいを1ターンとして、科目を変えたり、同じ科目であっても勉強法を変えてみることです。
英語であれば、教科書の音読とリスニングを30分やったら、そのあと文法問題や英作文、単語を書く練習をする、など。
もしお子様の集中力が切れてきたな~と思ったら、科目や勉強方法を変えることをオススメしてみてください。
家庭の協力が不可欠!
家庭での学習には、親御さんや兄弟姉妹の協力が不可欠です。
みんなが楽しくテレビを観ていたり、ゲームをしているけど、自分だけ机に向かわなければいけない・・・という状況よりも、
みんながテレビを消して、本を読んだり、机に向かったり、お父さんお母さんも何かの勉強(お料理でも資格の勉強でも)に取り組んでみたりという家庭空間を作ってあげると、お子様も「みんな頑張ってるから自分も頑張ってみよう」と思えたりします。
家庭学習習慣をつけるためには、他にもいろいろ工夫できる方法はありますので、もしお悩みの場合はぜひ教室までご相談くださいね(^ ^)/