みなさまこんにちは。本日は御蔵山教室からお送りします。
先日参加した研修でこんな話がありました。
「外国語の力は母国語の力を越えることはできない」
この文章を読んでどう感じられるでしょうか。英語を学んでも意味がない、という話ではありません。私自身、英語は大好きで是非みんなにも「外国語が話せる楽しさ」を知ってほしいと強く思っていることを大前提に話をすすめます。
きたる2020年度より大学入試制度が大きく変わり、どの試験科目においても「文章を読む力」つまり「国語力」が必要になります。具体的に言うと、単純に問題の語字数が増えます。
【英語】第1~6問までの全問題の総語数
2019年度センター試験4015語→2020年度5326語
【国語】第1問評論文の総字数
2019年度センター試験8300字→2020年度9960字
【数学】第3問確率の総字数
2019年度センター試験500字→2020年度1000字
科目によっては倍の字数になっていますよね。
とくに理系科目においては数字に強くても、問題文で問われている意味が分からなければ答えることもできません。問題文をいかに速く正確に理解するかが重要となります。
では小学生の頃に「本当の国語力」を身につけるにはどうすればいいのでしょうか。
(弊社で発行しているココキッズ通信のことば作文教室の欄で紹介している、古賀先生のエッセイを是非毎月読まれることをお勧め致します。)一番の方法は「本を読む」ことですが、今の子どもたちは活字を読むことが苦手な子がとても多いです。活字を読まずとも様々な方法で面白い情報を得られることにも起因しているのかなと思います。子どもに本を読んで欲しいなと思っている方は、まずは子どもの前でお家の人たちが楽しく本を読んでいる姿を見せてあげるのがとても効果的です。また、小学校で受けているカラーテストで、「本当の国語力」を測るのはとても難しく、それだけでは情報が足りません。是非ご家庭で一度、市販のテキスト等を使って初見の文章を使った問題でどれだけ答えられるかを確認してあげてください。塾に通っている場合は、模擬テストの国語の結果をよく見ておいてあげてください。
長くなりましたが冒頭で紹介した「外国語の力は母国語の力を越えることはできない」という文章。なぜこれを紹介しようと思ったかというと、今、英語教育が見直され、抜本的な改革が進められていますが、それと同時に「国語力」も軽んじてはいけないと伝えたかったからです。外国語が話せても、伝えたい想いがなければ何の意味もありません。英語を学んだだけでは、考える力を育てることはできません。
中学生までに培った「国語力」がすべての学習の基礎になります。自分の考えを表現するために、「国語力」の基本である「語彙力」がなければ、そもそも自分の考えを深めることはできません。是非たくさんのことばや表現に触れて、自分の考えを深める術を磨いてください。「言語」は自分と向き合い、それを相手に伝えるためのものです。
もし小学生のお子様で
・本を読まない
・学校の国語の点数が70点以下ばかり
・会話の中で論点がずれることがある
・ことばが少なく感じる
などお困りのことがあれば、是非一度ココキッズクラブ各教室にご相談くださいませ。もちろん個個塾/個個塾+でもご相談いただけます。
子どもたちが、社会に出たときに「自分の考え」を相手にしっかり伝えて、周りの力を上手に借りながら「自立」できるよう、お手伝いできれば幸いです。
★御蔵山教室のみ『ココキッズクラブ夏休み短期教室』を開講致します!詳しくは御蔵山教室までお問合せくださいませ。