
こんなお悩みはありませんか?
「時計がなかなか読めない」「“あと5分”がピンとこない」
「宿題を“あとでやる”と言って、結局やらずに終わってしまう」
小学生の保護者の方から、こうしたご相談をよくいただきます。
実はこれ、「時間感覚」や「順序の理解」と深く関係しているんです。
こうした「時間」や「順序」に関するつまずきは、決して珍しいことではありません。
時計の読み方やスケジュールの理解は、数の感覚(数量感覚)の発展として身についていくものだからです。
この記事では以下のことがわかります:
✅ 時間感覚と数量感覚の関係
✅ 家庭でできる「時計・順序を楽しく身につける工夫」
✅ 順序感覚が算数やプログラミングにどうつながるか
✅ 個個塾が実際に提案している学習サポート方法
「時間感覚」と「数量感覚」はつながっている

前回のテーマ「数量感覚」と今回の「時間感覚」は、実は深く結びついています。
なぜなら、時間の単位はこれまで学んできた「10・100・1000」とは違い、
「60秒=1分」「60分=1時間」「24時間=1日」と、
“60”や“24”といった新しい区切りで成り立っているからです。
今まで「10を基準にした世界」で考えていた子どもたちは、
「60ってどんなまとまり?」という新しい感覚を身につける必要があります。
そのため、時計や時間の学びは「数量感覚の応用編」と言ってもいいでしょう。
数のまとまりをイメージできる力が、時間の仕組みを理解する土台になります。
時間・順序の学びを広げる4つの力

① 論理的思考の土台
「順序を理解する」とは、「Aの前にBがある」「BのあとにCがくる」といった関係性を筋道立てて考えること。
これは、算数の「大小」「加減の手順」「文章題の整理」など、あらゆる場面で必要になります。
「どちらが先か」「どちらが多いか」
こうした考え方ができるようになると、思考が整理され、筋道立てて考える力が育ちます。
② 時間感覚・生活リズムの理解
「順序」は時間の感覚とも深く結びついています。
「朝→昼→夜」や「昨日→今日→明日」などの時間の流れを理解することは、日常生活の見通しを立てる力につながります。
さらに「何分前」「何分後」といった時間計算にも、順序の感覚が欠かせません。
③ 数の並び・規則性の理解
「1の次は2」「5は3より大きい」など、数の順序を感覚的に理解できることは、
計算の正確さを支え、将来的には「規則を見つける力」や「等差数列の理解」にもつながります。
④ 作業の手順・プログラミング的思考
「まず〜して、次に〜して、最後に〜する」という順番の考え方は、まさにプログラミング的思考です。
算数の図形問題でも、手順を意識できる子ほどミスが少なく、理解が深まります。
つまり「順序」を学ぶことは、物事を正しい順番で考え、見通しをもって行動できる力を育てること。算数に限らず、作文・実験・生活全般など、あらゆる“学びの基礎体力”になる力です。
時計と仲良くなるあそびから
時計の読み方に苦手意識を持つ子は多いですが、「時計=数字」ではなく、「時間=動き」としてとらえる経験がカギです。
おすすめは、
● 分針を動かすと時針も動くタイプの時計おもちゃ・絵本
→「60分動かすと1時間経つ」が感覚でわかります。絵本なら、針を自分で動かしながら、物語と一緒に時刻を楽しめます。
また、日常生活にも“時計体験”を取り入れてみましょう。
・カップラーメンを作るときに、3分を一緒に時計で見てみる
・ストップウォッチで「目をつぶって1分ぴったりで止める」ゲームをする
・砂時計を使って“時間の流れ”を目で見る
こうした「時間を感じるあそび」は、数字よりも体感で“時間の長さ”をつかむ第一歩になります。
順序を意識する力を育てる

次に大切なのが「順序感覚」です。
これは「何が先で、何があとか」を整理できる力で、時間の流れだけでなく算数の考え方にもつながっていきます。
たとえば、
● 料理 (レシピどおりに作る)
● 折り紙やブロックなどの遊び(説明書どおりに作る)
● 「晩ごはん→お風呂→寝る」など、生活の順番を確認する
これらによって、順序の大切さを実感できます。
また、入れ替えてもよい順番と、入れ替えられない順番を考える経験もできます。
この「入れ替えの可否」を考えることは、算数の考え方にもつながっています。
この感覚は算数でも同じです。
たとえば、
「A+B+C=(A+B)+C=A+(B+C)」のように、順番を変えても結果が同じ場合もあれば、
「A+B×C」と「(A+B)×C」は違う結果になる場合もあります。
“順序には意味がある”“順序が意味を変える”ことを生活の中で感じると、算数の理解も深まります。
●ランキングあそび
「好きな果物ランキング」や「今日楽しかったことベスト3」など、
身近なテーマでランキングをつける遊びもおすすめです。
順位をつけることで「大小」「前後」「並び替え」の感覚が自然に育ちます。
絵本で楽しむ「順序」
絵本を通して「順序」の感覚を自然に育てるのもおすすめです。
● 『ねずみくんのチョッキ』
ねずみくんのチョッキを他の動物が次々に着ていく中で、順序や変化が楽しく描かれています。
● 『せかいいちのモンスター』
自分が一番大きいと思っていたモンスターのイッチーが、次々と自分より大きなモンスターに出会い、順位が変わっていくお話。
「一番・二番・三番」と順序が変化する面白さを感じられる絵本です。
算数・生活・プログラミングに広がる「順序の力」
「順序感覚」は、将来的に次のような学びにもつながっていきます。
・計算の手順を正しく守る
・文章題を整理して考える
・数列や規則を発見する
・プログラミングで手順を論理的に組み立てる
順序立てて考える経験は、コンピュータ的思考力だけでなく、算数・理科・国語など、あらゆる教科の理解力を底上げします。
まとめ
家庭でできる時間・順序感覚を育てるヒント:
● 時計を実際に動かして遊ぶ
● 1分ぴったりストップウォッチチャレンジ
● カップラーメンを一緒に“3分観察”
● 料理で手順を意識する
● 生活のスケジュールで“変えていい順番・ダメな順番”を話す
● ランキング遊びで順序を楽しむ
● 絵本で順序を感じる
「時間を感じる力」「順序を考える力」は、焦らずじっくり育てるものです。
お子さんが「まだピンと来ていない」と感じても、心配しすぎなくて大丈夫。
日常の中で“体験”を重ねることが、確かな理解につながります。
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