
こんなお悩みはありませんか?
「図形の向きが変わると別物に見えてしまう」
「何をすれば図形の力を伸ばせるかわからない」
「高学年になって急に図形が難しくなるのが心配…」
図形の力は、算数という教科の中では、小学3年生以降に急激に必要になるため、「苦手だと気づいたときには、少し出遅れていた…」というケースも少なくありません。
しかし、図形の力は、特別な教材がなくても、日常の中で自然に育てられます。
幼児期・低学年の“遊び”こそが、図形の力の土台を作っているのです。
この記事では以下のことがわかります:
✅低学年で図形・パターン感覚を育てておくべき理由
✅図形の力が小3以降でどう役立つのか
✅家庭でできる「平面図形・立体図形の力を楽しく身につける工夫」
✅個個塾が実際に提案している学習サポート方法
なぜ図形・パターン感覚を育てるべきなのか?
図形は「センス」が必要と思われがちですが、実は「経験」が大切です。
幼児期や低学年でたっぷり経験した子ほど、高学年・中学生の、
- 補助線
- 展開図・切断
- 角度
- 相似
-
立体の体積
などをスムーズに理解できます。
また、以下のような内容は、すべて「論理的思考」のトレーニング。
- 図形の形を見分ける → 特徴を整理する
- 折る・重ねる → 変化を追う
- パターンに気づくこと → 規則性
つまり、物事を順序立てて考える、整理して考える力が育つということです。
▼「順序感覚」の育て方についてはこちらの記事をご覧ください。▼
図形が苦手になる子の多くは「経験」が足りない
中学校や高校で、相似、三平方の定理、ベクトルなどの図形分野に関わる問題につまずく子の多くは、
- 図形をイメージできない
- 立体が頭の中で回せない
- 補助線の引き方が分からない
- 展開図がイメージできない
といった“感覚不足”が背景にあります。
これは 公式を覚えさせても解決しないため、
小さい頃の「手を動かす経験」がとても大切になります。
【平面図形】低学年で育てておきたい力とは?
✦ 育てたい力はこの3つ
①形の特徴に気づく力(角の数、辺の長さ、対称性)
②同じ形を組み合わせて別の形を作る力
③折る・重ねる・回すなどの操作をイメージする力
平面図形につながる家庭遊び

① 折り紙 — 最強の平面図形教材
折り紙は、大学の数学者も認めるほど図形教育の宝庫です。
- 半分に折って三角を作る
- 折った後に開いて「どんな線ができた?」と観察
- 開いた形を見て、折り方を復元する
特に「折った後に開いて観察→復元」は、
線対称・点対称や展開図の理解に直結します。
② 積み木
- 三角形を二つ合わせると四角ができる
- 大きい三角は小さい三角2つと同じ
など、図形の構成理解に最適です。
また、四角がいくつ分と表すことで、長さや面積・体積といった量の感覚を掴むことができます。
③タングラム
タングラムは形を分解して三角や四角で構成できるかを考える遊びで、図形を回す操作が必要になります。また、「補助線の感覚」を育てることができます。
④チラシの切り抜き遊び
- 野菜などの写真を切る
- 同じ形のもの(丸や三角や四角など)を集める
- 大きさ順に並べる
ハサミ操作は「辺を意識する」「曲線をたどる」練習にもなります。
⑤ ピタゴラス・マグビルドのような磁石ブロック
- 平面パーツを並べていくつ分を表す→積み木と同様、量の感覚を掴む
- 平面パーツを並べて模様作り → パターン認識
ピタゴラス・マグビルドは面で平面図形や立体図形を作るおもちゃです。
低年齢から扱いやすく、たくさん並べて道路や線路にしたり、家を作って人形遊びしたりなど、お子さんの興味のあるおもちゃと組み合わせて遊ぶこともできます。
▼「数量感覚」の育て方についてはこちらの記事をご覧ください。▼
「補助線の感覚」は低学年で育つ
補助線は、中学3年の相似、高校数学でも必須の力です。
- タングラム
- 折り紙の復元
- 図形を切り貼りする遊び
-
マグネットブロックの合成・分解
は補助線の「前段階学習」。遊びとしてやっておきましょう。
【立体図形】低学年で育てておきたい力とは?
✦ 育てたい力はこの3つ
①立体を触って、回して、確かめる経験
②平面→立体の変換
③立体の切断・展開の感覚
平面図形につながる家庭遊び

① 折り紙で「平面から立体」へ
- 箱作り
- 立体になる折り紙作品(折り鶴など)
この経験は、「平面→立体をイメージする力」につながります。
② レゴなどのブロック遊び
レゴは立体図形の基礎力を伸ばす教材と言っていいほど優秀です。
- 高さの感覚
- 立体の層構造
- 正方形・直方体・角柱を意識
- 対称性の感覚
「説明書どおりに組む」ことも「自分で創作する」こともどちらも効果的です。
③ 透明な立体図形教材(ラーニングリソーシズのおもちゃ)
内部に水を入れて遊びながら学べます。
透明なので、
- 面の数
- どんな形で構成されているか
がひと目でわかります。
立体の苦手意識がある子に特におすすめです。
④ ピタゴラス・マグビルド・マグフォーマーのような磁石ブロック
平面パーツを組む → 自然に立体ができるという最高の体験型教材。
- 展開図→立体を作る
- 三角だけで立体を作る(どんな形で構成されているかを考えて作る)
これらは「立体の性質」を体感的に学べます。
⑤ 料理で野菜や豆腐を切る経験
意外に思われるかもしれませんが、これは“立体の切断”そのものです。
- 立方体を縦に切る
- 横に切る
- 斜めに切るとどうなるか
- 厚さ、形がどう変わるか
これは 立体の切断面 に直結する重要な経験です。
⑥ マインクラフト(Minecraft)などのゲーム
- 立体を積む
- 広げる
- 坂(斜面)を作る
- 平面図(地図)の構造理解
- 高さ・奥行き・幅の理解
「空間認識能力」が大幅に育つ教材です。
「設計図を描いてから建ててみる?」など、イメージしたものを実際に作る経験をすることができます。
【パターン・規則性】どの教科につながるの?
つながる単元例は以下のとおり。
- かけ算の九九(規則)
- グラフの増減
- 数列
図形だけでなく、算数・数学全体の「見通す力」につながります。
外遊び・水泳で「空間認識能力」を育てる

図形の力は机の上だけでは育ちません。
実は、外で身体を使う遊びも、とても強力な「図形学習」になります。
●外遊び → 距離・方向・位置の感覚が自然に育つ
外で走ったり、ボールを追いかけたり、鬼ごっこをしたりする中で、子どもはつねに周りの状況を判断しています。
- 「あっちに曲がれば追いつけるかな?」
- 「この距離なら届くかな?」
- 「友達がどの方向に動いたか?」
こうした「身体で判断する体験」の積み重ねが、
距離感・方向感・位置関係の理解=空間認識力 を強化します。
これはそのまま図形につながり、たとえば…
- 図形を回転・移動してイメージする
- 立体を「横から・上から・正面から」見る
- 補助線を引くときに「どこがつながるか」を把握する
といった力の土台になります。
● 水泳 → 立体的な“空間感覚”が鍛えられる
水中では、身体が上下・左右・前後、どの方向にも自由に動きます。
- 浮く・沈む
- 体をひねる
- 仰向けになる
- 水中で方向転換する
これらの動きは、
3D的な空間を感じる能力(立体把握力) を大きく伸ばします。
これは、後の
- 立体図形
- 展開図
- 回転体
- 立体の切断
などを学ぶ際に、大きなアドバンテージになります。
まとめ
幼児期から小学校低学年にかけて大切なのは、
- 折り紙や積み木、ブロックなどの遊び
- 外遊び・水泳で「空間認識能力」を育てる
- 料理のお手伝いで図形に触れる
こうした体験の積み重ねが図形の力の土台になります。まずは図形を一緒に楽しむところから始めてみましょう。
「図形を楽しむ」「遊びや生活で学ぶ」
家庭でできるちょっとした工夫が、お子さんの算数への興味と理解をぐっと広げます。「お父さん、お母さんと遊ぶのが楽しい!」という幼児・小学校低学年のうちに、ぜひ図形の世界を一緒に楽しんでくださいね。
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