令和9年(2027年度)京都公立高校入試はこう変わる
― 前期・中期が一本化、「独自枠」導入でチャンスは増える?制度変更まとめ ―
対象:公立高校進学をご検討中の保護者様・中学生(2025年度中2以下の学年)
はじめに
京都府では、令和9年度(2027年度)入試から、公立高校の入試制度が見直されます。これまでの「前期(2月中旬実施)」「中期(3月上旬実施)」は一本化され、2日間で実施される前期選抜が入試の主軸になります。
「制度が変わると聞いたけれど、具体的に何がどうなるの?」「結局、うちの子は何を準備すればいいの?」という声にお応えできるよう、京都府教育委員会の公表資料をもとに、保護者にも中学生にも分かりやすい言葉でポイントを整理しました。
(2025年12月発表情報をもとに更新)
まず全体像(要点だけ先に)
●対象:2027年度入試から(2025年時点で中学2年生以下から対象)
●区分:前期・中期は、前期選抜に一本化
●日程:前期選抜は連続する2日間で実施予定
★令和9年(2027)年度入試は、2月18日(木)・19日(金)での実施が想定されています。※正式な日程は、令和8年夏公表予定の選抜要項で確定します。
●方式:前期選抜の中に「共通枠」と「独自枠」を設定
●評価:「共通枠」は統一学力検査(5教科)+調査書を基本とした評価。
「独自枠」では、統一学力検査を含めたうえで、面接・作文(小論文)・実技・活動実績・学校独自学力検査などを組み合わせ、学校ごとに総合的に評価します。
●出願:独自枠(1校1学科)+共通枠(最大3校3学科)の組み合わせにより、条件がそろえば最大4校4学科まで志願可能とされています。ただし、学校・学科ごとの枠設定や志願条件によっては制限が生じる場合があります。
●手続:WEB出願が導入されます。
●受検会場:2日間ともに同じ会場で実施。(原則、独自枠の志願校で実施するが、共通枠のみを志願する場合は、希望順位が最上位の志願校で実施。)
●発表:WEB上で合否結果が確認できます。
ポイント:「受験のチャンスが減る」ではなく、 併願パターンが増えて「戦略の幅が広がる」イメージ
「前期・中期の一本化」で何が変わる?
現行の「前期(専門系中心)→中期(普通科系中心)→後期(欠員補充)」の流れが、前期+後期(欠員補充)の2回形式へと整理されます。
前期選抜は連続する2日間で実施され、いずれかの日に統一学力検査、もう一方の日に学校個別検査(面接・作文・実技・学校独自学力検査など)を行う予定です。実施順については、令和8年夏公表予定の選抜要項で確定します。
後期選抜は、前期選抜後に相当の欠員が生じた場合に実施されます。
●従来:前期と中期で重複受験→心理的・日程的負担が大きい
●今後:前期の2日間に要素を集約→一本化でシンプル化(ただし“中身は濃く”なる)
「共通枠」と「独自枠」の違い
前期選抜(仮称)は、共通枠と独自枠の2つの枠で選抜します。特徴は次のとおりです。
| 枠の種類 | 概要 | 評価方法 | 出願可能数(見込み) |
|---|---|---|---|
| 共通枠 | 全校で実施される標準的な選抜枠 | 統一学力検査(5教科)200点+報告書(内申)195点 | 最大3校3学科まで出願可 |
| 独自枠 | 学校の特色に応じて検査を設定する選抜枠 | 面接・作文(小論文)・活動実績報告・実技・学校独自学力検査・報告書135点など | 1校1学科のみ出願可 |
イメージ:共通枠は「標準学力+内申の総合評価」、独自枠は「学校ごとの特色に合わせたアピール型選抜」ですが、独自枠でも統一学力検査を評価資料として用いることがあります(判定に用いる教科・配点は学校ごとに異なります)。同じ学校を共通枠・独自枠の両方で出願できる組み合わせも想定されています(募集要項で最終確認を)。
注意:独自枠の募集人員は、学校によって「定員の半分程度」の場合もあれば、「定員のほぼ全員」を独自枠で選抜する学校もあります。志望校ごとの枠に対する割合は必ず確認してください。
出願パターンは増える(最大4校4学科の見込み)
共通枠で最大3校3学科、独自枠で1校1学科まで出願できるため、最大4校4学科という出願パターンが想定されています。ただし、学校・学科ごとの実施内容・枠設定は募集要項で最終確定するため、毎年の公式情報で確認してください。
●同一校を共通枠と独自枠の双方で出願可能な場合あり
●後期選抜(欠員補充)は従来どおり実施見込み
合否判定の順番
合否判定は「独自枠→共通枠」の順で行われます。
合格判定の順番 ①独自枠 ②共通枠 STEP1(第1志望・第1順位) ③共通枠 STEP2(第1志望の複数順位) ④共通枠 第2志望判定(欠員がある場合)
前期選抜では、まず独自枠で合否判定を行い、その後に共通枠の判定が段階的に行われます。独自枠で合格した場合、共通枠の判定には進みません。
学力検査(当日点)と内申(報告書)の扱い
共通枠では、「統一学力検査(5教科)」と「報告書」を組み合わせて評価します。共通枠の配点は 学力検査200点+報告書195点(中学1年から3年の3年間9教科の評定、音楽・美術・保健体育・技術家庭は評定×2)。独自枠では、学校の方針に合わせて、報告書135点(3年間、すべて等倍)に加えて、面接・作文・実技・学校独自学力検査などが設定され、総合的に評価されます。
内申の準備は早めに:提出物・定期テスト・授業姿勢は、中1〜中2のうちから積み上がる項目です。提出忘れ・欠席・遅刻は、できるだけゼロへ。
どんなタイプの子に有利?(目安)
●5教科がバランスよく安定しているタイプ:共通枠を軸に堅実に勝負。過去問で「時間配分」と「ミス防止」を徹底。
●得意教科が突出/表現や実技で強みがあるタイプ:独自枠も視野。面接・作文・実技の事前練習で“見せ方”を磨く。
●内申に不安があるタイプ:今からでも提出物・授業態度の改善はできる!内申の底上げ+当日点の伸ばしで挽回を狙う。
●志望校が明確なタイプ:その学校が独自枠で何を重視するのかを研究→ピンポイントで対策。
いつから準備を始める?個個塾からのアドバイス
1.中1・中2:提出物・定期テスト・授業姿勢=内申の「土台」を固める。英数は先取り・復習のリズム化を。毎日学習する習慣を身につけましょう。
2.中2の後半:志望校の下調べ。独自枠がある学校は「面接・作文・実技」の出題傾向をチェックしましょう。
3.中3の春〜夏:内申だけではなく実力アップに向けた計画を。定期テスト勉強だけではなく、受験勉強として中1・中2の総復習を本格化していきましょう。
4.中3の秋〜冬:過去問演習の計画化(時間計測・採点・振り返り)。面接・作文の練習開始。出願戦略の最終調整(共通枠の3校配分、独自枠の有無)。出願手続き(電子出願)も直前であわてないようにしっかり調べておきましょう。
制度が変わる年ほど、「情報の早取り」と「準備の前倒し」が安心に直結します。毎年の募集要項・学校説明会の情報は必ず確認しましょう。
【まとめ】制度は変わっても、早く動いたご家庭が一番強い
一本化でシンプルになる一方、枠の複線化(共通枠・独自枠)で戦略の幅は確実に広がります。だからこそ、内申の土台づくり+基礎学力の底上げ、そして学校研究の3点セットが重要です。
現中2生のご家庭へ:検査の順序や配点等の詳細は令和8年夏公表予定の『選抜要項』で確定します。
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制度が変わる年は、どうしても不安が先に立ちます。
「うちの場合はどうなる?」「この制度変更、うちの子にとって有利?不利?」といったご相談を、個個塾ではいつでも無料でお受けしています。
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※本記事は、京都府教育委員会が公表する資料をもとに作成しています。最新の詳細・最終決定事項は、必ず京都府教育委員会の公式ページおよび各校の募集要項でご確認ください。