現中2生向け!何が変わる?大阪公立高校入試|個個塾グループ 2026年6月更新

【2026年最新版】令和10年(2028年度)から大阪府の公立高校入試が大きく変わります

― 枚方エリアの保護者・中学生の方へ。何が変わるの?うちの子はどう準備する? ―

対象:公立高校進学をご検討中の保護者様・中学生(現中1・中2の学年)

「何が変わるの?」が気になっている方へ

「令和10年度から大阪の公立高校入試が変わるらしい」という話を耳にしている方も多いのではないでしょうか。

「うちの子、不利になるの?」「英検は意味なくなるの?」「今から何を準備すればいいの?」

情報が多く出回っている中で、「もう決まっていること」と「まだ決まっていないこと」が混在しているのが現状です。

本記事では大阪府教育委員会の一次資料(令和7年7月正式決定文書・同年12月および令和8年2月更新の各校特色枠一覧)に基づき、正確な情報を確定・未確定に分けて整理しました。枚方エリアの主要7校の特色枠情報も掲載しています。

 

まず「何が変わるか」を一覧で確認しましょう

現行制度と令和10年度の比較表

現行制度(令和9年度まで)と新制度(令和10年度から)の主な違いです。

項目 現行(令和9年度まで) 令和10年度から 変化
選抜の種類 特別選抜(2月)+一般選抜(3月) 一般選抜に一本化 シンプルに
試験日 一般選抜:3月10日ごろ 3月1日(約10日前倒し) 早まる
合格者の決定方法 総合点のみで決定 学校特色枠(第1手順)+総合点(第2手順) チャンスが増える
第2志望 同一校内の学科間のみ 他の公立校への出願も可能 広がる
自己申告書 全員提出(ボーダーゾーンの判定に使用) 廃止 なくなる
調査書の記載内容 評定+活動/行動の記録 評定のみ シンプルに
学力検査(全日制・普通科等) 5教科・A/B/C問題 同じ 変わらない
調査書の学年比重 3年:2年:1年=3:1:1 同じ 変わらない
タイプⅠ〜Ⅴ あり 同じ 変わらない
英検2級の読替え率 80% 70%(引き下げ) 下がる
英検準1級の読替え率 90% 90%(同じ) 変わらない
エンパワメントスクール受験教科 5教科 3教科(国・数・英) 減る

✅ ここまでは確定しています

(令和7年7月25日・大阪府教育委員会正式決定)

①試験日が「3月1日」に統一される

現行の特別選抜(2月)と一般選抜(3月)が「一般選抜」に一本化され、原則すべての高校が3月1日を試験の基準日とします(現行より約10日前倒し)。

帰国生選抜など一部の選抜は引き続き2月16日に実施されます。

保護者の方へ: 試験日が早まる分、中3の2月はすでに「直前期」です。志望校・勉強計画は例年より早く動く必要があります。

 

②合格のチャンスが「2回」になる―学校特色枠の新設

学校特色枠の合格者決定フロー図

新制度の最大の目玉が「学校特色枠」です。

これまでの入試は、全員一律に「学力検査+内申点の総合点」だけで合否が決まっていました。新制度では、まず各高校が独自に設定した「学校特色枠(第1手順)」で合格者を決め、その後に総合点による通常の選考(第2手順)が行われます。

第1手順(学校特色枠) 第2手順(総合点)
対象 特色枠に応募した生徒 全志願者(特色枠で不合格の生徒を含む)
判定方法 各校独自(面接・作文・実技・エントリーシート等) 学力検査+内申点の総合点順
募集割合 原則50%以下 残りの定員

ポイント:

  • 特色枠への応募は希望者のみ(強制ではない)
  • 応募できる特色枠は1つだけ
  • 特色枠で不合格でも自動的に第2手順(総合点)の選考に回る
  • 追加試験は2日目に実施(面接・作文・プレゼン・実技等)

 

③第2志望校への出願機会が新設される

現行は同一校内の学科間でしか第2志望を設定できませんでしたが、新制度では別の公立高校を第2志望として出願できる機会が新設されます。

ただし条件があります。第2志望校の判定は、第1志望校の志願者数が定員に満たない場合のみ実施されます。

判定には第1志望校で受験した国・数・英の共通問題の点数+調査書を使用。追加の試験はありません。

第2志望校制度のしくみ

注意点: 人気校同士を第1・第2志望に設定しても、第2志望の判定が行われない場合があります。「どうしても公立に」という場合は、定員に余裕がありそうな学校を第2志望に検討することも一つの戦略です。

 

④自己申告書が廃止される

現行制度では全員が提出していた自己申告書(約1,300字の作文)は完全廃止になります。

代わりに、学校特色枠に応募する生徒が各高校の指定する選抜資料(エントリーシート・作文・面接・プレゼンテーション等)を提出・受験します。特色枠に応募しない生徒は何も追加提出しません。

あわせて、調査書に記載していた「活動/行動の記録」も廃止になります。調査書に記載されるのは9教科の評定のみになります。

「活動/行動の記録」とは何だったか:

現行制度では、部活動・委員会活動・ボランティア・表彰などの具体的な事実を、中学校の先生が文章で調査書に記載していました。生徒本人が書くものではなく、先生による記述欄です。この欄がなくなることで、合否に影響するのは9教科の評定だけになります。

ただし「部活が一切評価されなくなる」わけではありません:

調査書上の記録はなくなりますが、学校特色枠に応募する場合はエントリーシートや面接で部活・課外活動の実績を自分でアピールすることは引き続き可能です。たとえば香里丘高校のスポーツ系枠や枚方なぎさ高校の文化・体育系枠など、部活実績を評価する設計の特色枠も存在します。

 

⑤英検2級の読替え率が引き下げられる

英語外部検定の読替え率 現行と令和10年度の比較

英語外部検定のスコアを学力検査の英語の点数に換算する制度は継続されますが、英検2級の読替え率が現行の80%から70%に引き下げられます

外部検定 現行(令和9年度まで) 令和10年度から
英検 準1級・1級 90% 90%(変わらず)
英検 2級 80% 70%(引き下げ)
TOEFL iBT 60点〜 90% 90%(変わらず)
TOEFL iBT 50〜59点 80% 80%(変わらず)
TOEFL iBT 40〜49点 70% 70%(変わらず)
IELTS 6.0〜 90% 90%(変わらず)
IELTS 5.5 80% 80%(変わらず)
IELTS 5.0 70% 70%(変わらず)

換算点と当日の英語点の高い方を採用する仕組みは変わりません。

注意点: 多くの進学校の学校特色枠では「英語資格を活用しない点数とする」と明記されており、特色枠の判定では英検の読替えが使えないケースがあります。

学力検査・調査書の仕組み(変わらない部分)

学力検査(5教科・各90点・合計450点)

国語・数学・英語はA(基礎)/B(標準)/C(発展)の3種類から各校が選択。理科・社会は1種類。どの問題レベルを使うかは各校が毎年選択します。

調査書(内申)の計算方法

調査書の学年比重のしくみ

  • 9教科の評定のみ(5段階)
  • 学年比重:3年:2年:1年=3:1:1
  • 実際の配点:中1の評定合計×2+中2の評定合計×2+中3の評定合計×6=450点満点

総合点の計算

タイプ 学力(a) 内申(b) イメージ
1.4 0.6 学力重視(7:3)
1.2 0.8 やや学力重視(6:4)
1.0 1.0 均等(5:5)
0.8 1.2 やや内申重視(4:6)
0.6 1.4 内申重視(3:7)

総合点=学力検査合計(450点)×a + 調査書評定合計(450点)×b(900点満点)

どのタイプを使うかは各校が毎年選択します。

 

枚方エリア主要校の「学校特色枠」一覧(確定)

令和7年12月5日決定・令和8年2月18日更新の大阪府公式資料に基づきます。各校の特色枠の内容はすでに確定しています。

枚方高校(普通科・国際文化科)

区分 特に求める具体的な生徒像 募集学科 割合 選抜資料 選抜方法のポイント
学校生活への意欲 高い基礎学力を有し、入学後も進路実現に向け学習に努力を続ける生徒 普通科 10% 調査書のみ 調査書の評定(1:1:3)が高い者から順に合格
学校生活への意欲 同上 国際文化科 30% 調査書のみ 同上

ポイント: 学力検査・面接なし。内申点(特に中3)が勝負。国際文化科は募集割合30%と高め。

寝屋川高校(普通科)

区分 特に求める具体的な生徒像 募集学科 割合 選抜資料 選抜方法のポイント
探究活動① 将来、科学技術や理系研究分野での活躍をめざす、探究学習に意欲のある生徒 普通科 5% 学力検査+エントリーシート 全志願者を数学・理科2倍の学力検査で並べ、上位20%以内でエントリーシートが合致する者
探究活動② 将来、多様な社会でグローバルな活躍をめざす、探究学習に意欲のある生徒 普通科 5% 学力検査+エントリーシート 全志願者を英語・社会2倍の学力検査で並べ、上位20%以内でエントリーシートが合致する者

ポイント: まず学力(特定教科)で上位20%以内に入ることが前提。その上でエントリーシートの内容が問われる。理系・グローバル志向で明確な目標がある生徒向け。

牧野高校(普通科)

区分 特に求める具体的な生徒像 募集学科 割合 選抜資料 選抜方法のポイント
学校生活への意欲 学習や部活動に取り組み、入学後も努力を惜しまない生徒 普通科 7% 学力検査+調査書+エントリーシート 総合点上位110%以内かつエントリーシートが合致する者のうち、調査書の評定(1:1:1の135点満点)が高い者から順に合格
その他(国際) 英語に高い関心を持ち、積極的に異文化交流に参画しようとする意欲がある生徒 普通科 7% 学力検査+調査書+エントリーシート 総合点上位110%以内かつエントリーシートが合致する者のうち、国・数・英(英語2倍)の成績が高い者から合格
地域貢献 積極的にボランティア活動等に参画し、自ら課題を発見し実行できる生徒 普通科 7% 学力検査+調査書+エントリーシート 総合点上位110%以内かつエントリーシートが合致する者のうち、学力検査の成績が高い者から合格

ポイント: 3枠ともまず総合点で上位110%以内に入ることが前提。各枠の「生徒像」に合ったエントリーシートの内容が鍵。特色枠で落ちても第2手順(総合点順)で合格機会がある。

長尾高校(普通科)

区分 特に求める具体的な生徒像 募集学科 割合 選抜資料 選抜方法のポイント
学校生活への意欲① 中学校での学習活動に積極的に取り組み、入学後も目標をもって努力し続ける生徒 普通科 30% 学力検査+調査書 学力検査(450点)+調査書の評定(1:1:1の135点を70倍換算した1050点)の合計1500点が高い者から順に合格
学校生活への意欲② 生徒会活動・学校行事等を通じて、地域や探究活動に熱心に取り組む生徒 普通科 10% 調査書+エントリーシート 調査書(1:1:3)とエントリーシートの合計点が高い者から順に合格

ポイント: 枠①は割合30%と枚方エリアでもっとも高め。内申の比重が非常に大きい設計。枠②はエントリーシートで学校行事・地域活動への関心を示す。

香里丘高校(普通科)

区分 特に求める具体的な生徒像 募集学科 割合 選抜資料 選抜方法のポイント
学校生活への意欲 高い基礎学力を有し、文武両道をめざして積極的に学校生活に取り組む生徒 普通科 15% 学力検査+調査書 学力検査(各科目45点換算225点)+調査書評定(1:1:3の225点)の合計450点が高い者から順に合格
学科等への適性 専門コース(部活動連携型・アクティブスポルト)を理解し、学習・部活動に主体的に取り組む生徒 普通科 15% 学力検査+実技検査 学力検査(225点)+実技検査(225点)の合計450点が高い者から順に、生徒像に合致する者を合格
学校生活への意欲 課外活動に積極的に取り組み、入学後も学校活性化に意欲のある生徒 普通科 10% 学力検査+調査書+エントリーシート 総合点上位110%以内の者のうち、エントリーシートが生徒像に合致する者を合格

ポイント: 枠①は学力+内申の均等重視。枠②はスポーツ系の実技検査あり。枠③は総合点ベース+エントリーシート。

枚方津田高校(普通科)

区分 特に求める具体的な生徒像 募集学科 割合 選抜資料 選抜方法のポイント
学校生活への意欲① 中学校での学習活動に積極的に取り組み、入学後も目標をもって努力を惜しまない生徒 普通科 25% 調査書のみ 調査書の評定(2:2:6の450点満点)が高い者から順に合格
学校生活への意欲② 部活動や学校行事・地域活動に積極的に取り組み、入学後も継続して取り組む生徒 普通科 10% 調査書+エントリーシート エントリーシートが生徒像に合致する者のうち、調査書(2:2:6の450点)が高い者から順に並べ、全体の上位90%以内から合格
学科等への適性 専門コース・分野において、自分の得意な科目を伸ばし進路実現に向けて積極的に学ぶ生徒 普通科 15% 学力検査+調査書 数学・英語・理科それぞれで学力検査+調査書の合計のうち最も高い1教科を選抜得点とし、全体上位50%以内から合格

ポイント: 枠①は割合25%・調査書のみで、内申点が高い生徒には大きなチャンス。枠③は「得意教科が1つあれば活かせる」独自の仕組み。

枚方なぎさ高校(総合学科)

区分 特に求める具体的な生徒像 募集学科 割合 選抜資料 選抜方法のポイント
文化・体育的活動① これまでの活動・体験を活かし、入学後も文化系部活動に積極的に取り組む生徒 総合学科 10% 調査書+作文 調査書(1:1:3)と作文の評価が生徒像に合致する者を合格
文化・体育的活動② これまでの活動・体験を活かし、入学後も体育系部活動に積極的に取り組む生徒 総合学科 10% 調査書+実技検査 調査書(1:1:3)と実技検査の評価が生徒像に合致する者を合格
学科等への適性 本校の6つの系列に強い関心と興味を持ち、入学後も高い目標を掲げ主体的に学習に取り組む生徒 総合学科 15% 調査書+作文 調査書(1:1:3)と作文の評価が生徒像に合致する者を合格

ポイント: 3枠とも学力検査なし。文化系・体育系の部活実績や6系列の学びへの関心を持つ生徒向け。作文対策が重要

⚠️ まだ確定していません(令和10年度募集要項で確定予定)

項目 確定時期の目安
各校のA/B/C問題の選択 例年入試前年の6月頃に発表
各校のタイプⅠ〜Ⅴの選択 例年入試前年の7月頃に発表
第2志望校として設定される学校の一覧 毎年の志願状況によるため事前確定不可

どんな子にチャンスがある?

●内申点が高い生徒:

枚方高校・枚方津田高校(枠①)など、調査書のみで判断する特色枠が複数ある。中1から内申の土台を固めておくことが最大の武器。

●部活・課外活動に力を入れてきた生徒:

香里丘(実技系)・枚方なぎさ(文化・体育系)など、実技検査やエントリーシートで活動実績をアピールできる枠がある。ただし内申や学力もベースとして必要な場合が多い。

●特定教科が得意な生徒:

寝屋川(特定教科2倍)・枚方津田(得意教科1教科で勝負)など、得意教科を活かせる設計の枠がある。英語が強い生徒は外部検定の活用も検討を。

●目標・意欲をしっかり言語化できる生徒:

多くの枠でエントリーシートや面接が使われる。「なぜこの高校か」「高校で何をしたいか」を具体的に語れる準備が重要。

個個塾からの準備アドバイス

中1・中2のうちにやること

  1. 内申の土台を固める 提出物・定期テスト・授業姿勢。中3の比重が高いが、中1・2も分母として重要。
  2. 志望校の特色枠を早めにチェックする 学校によって「内申だけ」「学力重視」「部活実績重視」と全然違う。早く知るほど準備の質が上がる。
  3. 英語外部検定を計画的に受験する 英検2級で70%保証(令和10年度から)、準1級で90%保証。英語が得意な生徒は中2のうちから計画を立てよう。
  4. 「自分の言葉で語れる経験」を積む エントリーシートや面接のベースになるのは日々の活動。学校生活を大切に。

中3になったら

  • 志望校の問題レベル(A/B/C)・タイプを確認(6〜7月に発表)
  • 過去問演習を計画化する
  • エントリーシート・面接・作文の練習を秋から開始
  • 第2志望校の活用も含めた出願戦略を考える

まとめ

確定していること まだ確定していないこと
試験日は3月1日 各校のA/B/C問題の選択(6月頃)
学校特色枠の内容(7校分掲載) 各校のタイプⅠ〜Ⅴの選択(7月頃)
英検2級の読替え率は70%に引き下げ 第2志望校として設定される学校の一覧
自己申告書・活動行動記録の廃止
第2志望校制度の新設

今わかっていることで十分に準備できることはたくさんあります。 「内申の土台」「学力の底上げ」「志望校研究」の3点セットを早い時期から進めることが何より重要です。

\ 無料相談・随時受付中です /

「うちの子の場合、どの特色枠が向いてる?」「内申はどこまで必要?」「今から何をすればいい?」など、個別の状況に合わせた作戦を一緒に考えます。

個個塾 枚方中宮教室・枚方御殿山教室では、無料相談を常時受付中です。お気軽にお問い合わせフォームまたは各教室へご連絡ください。

※本記事は大阪府教育委員会の一次資料(令和7年7月「令和10年度以降の大阪府公立高等学校入学者選抜制度について」、同年10月リーフレット、令和7年12月・令和8年2月「各高校の学校特色枠一覧」)に基づき作成しています。制度の詳細・最新情報は必ず大阪府公式ページおよび各校の募集要項でご確認ください。