
こんなお悩みありませんか?
「『どうしてそう思ったの?』と聞くと答えられない」
「出来事は話せるのに、話がまとまらない」
「作文で『〜して、〜して、〜した』とつながりが弱い」
「説明がとびとびで、聞いていて分かりにくい」
小学校低学年の保護者の方から、よくいただくご相談です。
実はこれらは、
「考えをつなげる力(順序・理由)」に関係しています。
今回は、日常生活の中で楽しく育てられる
「考えをつなげる力」についてお話します。
この記事でわかること
✅「考えをつなげる力」とはどんな力か
✅算数と国語の違いから見た大切なポイント
✅順序や理由を説明する力の育て方
✅接続詞の役割と身につけ方
✅家庭で今日からできる具体的な関わり方
「考えをつなげる力」とは?

考えをつなげる力とは、
・出来事を順番に並べる
・理由を説明する
・話を分かりやすく組み立てる
といった力のことです。
例えばこんな場面。
子ども「今日ね(いつ)、公園行ってね(どこで)、ブランコしてね(どうした)、転んでね(どうした)…」
この「いつ・どこで・どうしたか」がつながっていないと、
聞いている側は少し分かりにくくなります。
この「つなげる力」が育つと、
・話が分かりやすくなる
・作文が書きやすくなる
・読解力が上がる
といった変化が出てきます。
算数と国語の違いから見るポイント
この力は、実は算数とも関係があります。
算数では、順序立てて考えることがとても大切です。
例えば計算では、手順を間違えると答えそのものが変わってしまいます。
つまり、算数の順序は
👉 正しい答えにたどりつくためのものです。
一方で、国語では少し役割が変わります。
国語で大切なのは、
👉 相手に分かるように伝えること
です。
例えば、
子ども「転んだ、遊んだ、公園行った」
子どもは伝えたいことが先に出やすく、起こった出来事そのものは合っています。ただ、話としては少し分かりにくいですよね。
「公園に行って、遊んで、そのあと転んだ」
と起こった出来事の順番を整えると、ぐっと伝わりやすくなります。
つまり、
算数は「順序を間違えると答えが変わる」
国語は「順序で伝わりやすさが変わる」
という違いがあります。
楽しく育てる算数力「時間・順序」|個個塾グループ
「ことば」と「ことば」をつなぐ力
考えをつなげる力は、
実は言葉のつながりの理解でもあります。
例えば、
・「楽しかった。公園に行った。」
・「公園に行ったので、楽しかった。」
同じ内容でも、つなぎ方で意味がはっきりします。
さらに、
・並べる(並列)
→「〜して、〜して」
・理由
→「〜だから」「〜ので」
・結果
→「そのため」「だから」
このように、言葉と文の関係を理解することが大切です。
接続詞は「つなげる言葉」
そのときに役立つのが、接続詞です。
例えば、
・そして(順序)
・それから(順序)
・だから(理由・結果)
・でも(逆の意味)
接続詞が使えるようになると、
子ども「公園に行った。雨が降った。」
↓
「公園に行ったけど、雨が降った。」
というように、
意味のつながりがはっきりした文になります。
さらに、接続詞にはいろいろな役割があります。
・「たとえば」
→ 具体例を出すとき
・「つまり」
→ まとめたり言い換えたりするとき
・「しかし」「でも」
→ 反対のことを言うとき
・「一方で」
→ 比べるとき
こうした言葉が使えるようになると、
話や文章はぐっと分かりやすくなります。
ただし、低学年のうちは
すべてを使いこなす必要はありません。
まずは、
✔ 「それから」(順序)
✔ 「だから」(理由)
といった基本のつながりを大切にすることがポイントです。
こうした土台ができてくると、
「たとえば」「つまり」「でも」といった言葉も、
少しずつ自然に使えるようになっていきます。
このような言葉も、日常の会話の中で少しずつ使っていくことで、無理なく身についていきます。
例えば、こんな会話です。
子ども「楽しかった」
親「たとえばどんなことが楽しかった?」
子ども「いっぱい遊べた」
親「つまり、お友だちとたくさん遊べたのが楽しかったんだね」
このように、少し言葉を添えてあげるだけでも、子どもは「考えをつなげる力」を少しずつ身につけていきます。
よくある低学年の様子
低学年の子どもには、こんな様子がよく見られます。
・「〜して、〜して、〜して」で終わる
・理由を聞くと「なんとなく」になる
・順番が前後する
・話している途中で話が変わる
これは自然な発達の途中です。
だからこそ、日常の中で少しずつ
「つなげる経験」を増やしていくことが大切です。
家庭でできる関わり方

難しいことは必要ありません。
少しの声かけで十分です。
① 順番を意識する質問
「それで、次はどうなったの?」
「最初は何をしたの?」
順序を意識するだけで、話が整理されていきます。
② 理由をやさしく引き出す
「どうしてそう思ったの?」
「なんで楽しかったの?」
答えにくそうなときは、
「お友だちと遊べたから?」
とヒントを出すのもおすすめです。
③ 接続詞をさりげなく使う
子どもの言葉を少し言い換えます。
子ども「雨だった。行けなかった。」
親「雨だったから、行けなかったんだね」
このように、自然に見せてあげることで、
少しずつ身についていきます。
④ 一緒に“まとめる”
「今日は、公園に行って、それからブランコして、最後に転んじゃったんだね」
このように、大人がまとめることで、
つなげ方のモデルを見せることができます。
家庭で今日からできること
まずは、こんなことからで大丈夫です。
・「次は?」「それで?」と順番を聞く
・「どうして?」と理由を聞く
・接続詞を少し足して言い換える
・最後に親がやさしくまとめる
これだけで、考えをつなげる力は育っていきます。
「考えをつなげる力」はゆっくり育つ
この力は、すぐに身につくものではありません。
でも、
・話す
・聞く
・整理する
・つなげる
こうした経験を重ねることで、
少しずつ身についていきます。
そしてこの力は、
・読解力
・作文力
・説明する力
すべてにつながっていきます。
まとめ
「考えをつなげる力」は、
・順序を考える
・ 理由を説明する
・ 言葉をつなぐ
といった力の組み合わせです。
低学年のうちは、うまくできなくて当たり前。
日常の会話の中で少しずつ意識するだけでも、
十分に育っていきます。
「伝わるって楽しい」と感じる経験を大切にしていきましょう。