
こんなお悩みありませんか?
「作文になると『何を書けばいいかわからない』と手が止まってしまう」
「読書感想文になると親子で困ってしまう」
「文章が『○○しました。』ばかりになってしまう」
「自分の思ったことを書くのが苦手」
「文章を書くこと自体を嫌がる」
作文は、低学年の保護者の方から特によくいただくご相談の一つです。
作文が苦手な理由は、「書く力」が足りないからだけではありません。
作文は、「聞く・話す」「ことば・語彙」「考えをつなげる力」「読む・書く」といった、これまで育ててきた国語の力を一つにして表現する活動です。
そのため、いきなり原稿用紙に向かうよりも、まずは「書きたいことを見つける」「話して整理する」ことから始めるのがおすすめです。
この記事でわかること
✅作文は何から始めればよいのか
✅「書く」前に大切な準備
✅家庭でできる作文の練習
✅読みやすい作文の組み立て方
✅読書感想文を書くコツ
作文は「話すこと」から始まる

作文というと、「字を書くこと」が一番大切だと思われがちですが、実は違います。
大切なのは、
「自分の思いや経験を言葉にすること」です。
まだ文字を書くことに慣れていない子は、書くことだけで精一杯になってしまいます。
そんなときは、子どもが話したことを、おうちの人が書いてあげても大丈夫です。
例えば、
「今日は学校で何があった?」
「一番楽しかったことは?」
「どうしてそう思ったの?」
など、会話をしながら書き出していくと、「書く」ことより「伝える」ことに集中できます。
【幼児・低学年向け】楽しく育てる国語力「聞く・話す」|個個塾グループ
低学年では「伝わる作文」を目指そう
低学年の作文では、難しい言葉を使ったり、長い文章を書いたりする必要はありません。
まず目指したいのは、
「自分が伝えたいことを、相手にわかるように書くこと」
です。
例えば、
「公園に行きました。遊びました。帰りました。」
でも、出来事は伝わります。
そこに、
「公園には赤や黄色の葉っぱがたくさん落ちていました。葉っぱを踏むとカサカサ音がしました。とても楽しかったです。」
と様子や気持ちが加わると、読む人はその場面を想像しやすくなります。
また、
・何について書くのかを決める
・書く材料を集める
・出来事を順番に並べる
・思ったことや感じたことを書く
といったことも、低学年のうちに少しずつ身につけていきたい力です。
作文は、最初から上手に書けなくても大丈夫です。
まずは、自分の経験や思いを言葉にし、「伝わる作文」を目指していきましょう。
【幼児・低学年向け】楽しく育てる国語力「考えをつなげる力(順序・理由)」|個個塾グループ
日記や交換日記は作文の第一歩

作文の練習は、原稿用紙だけではありません。
例えば、
・一行日記
・絵日記
・交換日記
なども、とてもよい練習になります。
親子の交換日記では、
「今日は何が楽しかった?」
「そのときどう思った?」
など、一言返事を書くだけでも十分です。
書くことより、
「自分の気持ちを書く習慣」
を作ることが大切です。
作文は「材料集め」が一番大切
「何を書こう…。」
ここで止まってしまう子は少なくありません。
そんなときは、いきなり文章を書くのではなく、まず材料を集めましょう。
例えば、
「おじいちゃん、おばあちゃんの家へ行った」なら、
・いつ行った?
・どこへ行った?
・何をした?
・どんな様子だった?
・何を感じた?
などを書き出します。
これだけで、
「書くことがない」
ではなく、
「書く材料がたくさんある」
状態になります。
書く順番を考えよう
材料が集まったら、順番を決めます。
低学年では、実際に起こった順番に並べるだけで十分です。
例えば、
「朝、おじいちゃんの家へ出発しました。」
↓
「公園で遊びました。」
↓
「どんぐりでこまを作ってもらいました。」
というように、出来事を順番につなげていきます。
ここで、
「そして」「それから」「でも」
などの接続詞を使うと、より読みやすい文章になります。
したこと」だけでなく「感じたこと」を書こう

低学年の作文でよくあるのが、
「○○しました。」
が続く文章です。
もちろん、それでも作文になります。
でも、そこに
「どう見えた?」
「どんな音がした?」
「どんな気持ちだった?」
を加えると、ぐっと伝わる文章になります。
例えば、
「赤や黄色の葉っぱがたくさん落ちていて、とてもきれいでした。」
「葉っぱを踏むと、カサカサと音がしました。」
「ぼくもどんぐりでこまを作ってみたいと思いました。」
五感や気持ちを書くことで、読む人に様子が伝わりやすくなります。
読書感想文は「あらすじ」より「自分の考え」
夏休みになると悩むのが読書感想文です。
読書感想文では、本の内容を長く書くことよりも、
「自分がどう感じたか」
が大切です。
まずは、
・どんなお話だったか(短く)
をまとめます。
そのあとに、
・なぜこの本を選んだのか
・心に残った場面
・自分ならどうしたと思うか
・似たような経験はあったか
・読んで考えが変わったこと
などを書いていくと、自然と感想文らしい文章になります。
本の出来事と自分の経験を比べながら考えることは、読む力や考える力も育ててくれます。
家庭で今日からできること
作文が得意になるために、特別な教材は必要ありません。
まずは、
・今日あったことを話してみる
・一行日記を書く
・親子で交換日記を始める
・子どもが話したことを大人が書いてあげる
・「どう思った?」「どうして?」と聞いてみる
こんな小さな積み重ねが、作文を書く力につながっていきます。
「書く力」は一日では育たない
作文の力は、書く経験を積み重ねながら少しずつ育っていきます。
「聞く・話す」「ことば・語彙」「考えをつなげる力」「読む力」など、これまで育ててきた国語の力が合わさって、自分の思いや考えを文章で表現する力へとつながっていくのです。
「うまく書けるかな」と心配しすぎなくても大丈夫です。
まずは、「伝えたい」という気持ちを大切にしながら、その子らしい言葉で表現する楽しさを味わっていけるとよいですね。