小学生の夏休み。家族で特別な場所におでかけしたり、祖父母の家に遊びに行ったりと、夏だけの特別な体験をさせてあげたいと考える親御さんは多いと思います。一方で、『生活リズムがくずれそう』『いつまでたっても宿題をやらないのでは』と不安になる親御さんも多いはず。そして、何も言わなくてもコツコツやってほしい~((+_+))と思いますが、小学生のうちはまだまだ親御さんのサポートが必要です。
今回は、小学生が夏休みに学習習慣をつける方法、2学期に向けて学習しておくべきポイントについて個個塾グループがご紹介します。少しでも参考になれば幸いです!
◆もくじ◆
1.親子で一緒に計画表をつくる
2.学習を見える化して褒めポイントをつくる
3.場所を変えて気分を変える
4.これだけは押さえて!学年別学習ポイント
5.興味を引き出すお出かけを
6.まとめ
1.親子で一緒に計画表をつくる
小学生の場合、「計画してやりなさい」と言ってもなかなか自分で考えることは難しいものです。1週間、1日や1時間の感覚が大人とは異なる場合もありますので、ぜひ親子で一緒に考えてみてください。
(1)目標を決める
まず、この夏でするべきこと(学校の宿題など)や、してみたいことを書き出していきましょう。学校の宿題だけでなく、子どもが好きなキャラクターの市販問題集など前向きに取り組める課題を用意してあげることも◎
勉強だけでなく、運動や遊び、自由研究なども 一緒に決めると楽しく考えられます(^^)/
(2)具体的なスケジュールを決める
「●月●日までに終わらせる!」「この日は算数と理科をやる!」など、締切や具体的科目を決めていきます。また、勉強予定だけでなく、「○月○日はプールにいく日」など旅行やイベントの予定も、親だけでなく本人も把握できるようにするといいですね。
マンスリータイプの手帳(A4ノートサイズ)などを 持たせて、自分の予定を自分で把握する習慣づけ をするチャンスにも!
(3)1日の行動予定を決める
「○月○日することリスト」など、今日1日でどんなことをするかを箇条書きで書いていきましょう。できれば、何時から何時はこれをする、など時間と一緒に具体的に決めていくことをオススメします。慣れるまでは一緒にやってあげてください。(遊びも1日の中に必ず入れて、お楽しみタイムを用意しておきましょう)
低学年ほど時計を見る習慣がないお子さんが多い かもしれません。手書きの時計を作って、「時計 がこの形になったら勉強を始めよう」と伝えて 時計を見る習慣づけをするのもオススメ。
2.学習を見える化して褒めポイントをつくる
子どもが1日どのように過ごしていたか、どんなことを頑張ったかを、一目で見てわかるようにすることで、たくさんの褒めポイントを見つけることができます。「今日は○○をよくがんばったね」と毎日褒めて、お子様のやる気アップにつなげてください。
(1)見える化の方法(例)
スケジュールを作成する際に、大きめの紙(画用紙やA4用紙を2枚つなげるなど)を用意して、カレンダーを書く、または、することリストを書きます。親子がどちらも確認できるような場所に貼り、お子様の学習が終わったら✔をつけたり、シールを貼ったりして、「どこまで進んでいるか」を見える化しましょう。
(2)褒める行動を見える化する
がんばったことを褒めてもらったことが見える化すると、「もっとがんばろう」という気持ちが芽生えることも。お子様が好きなキャラクターの「がんばったねシール」を貼ってあげたり、シールが30個溜まったら好きな文房具を1つプレゼント、など楽しく続けられる工夫があるといいですね。
個個塾では、「がんばりシート」を小学生に配布 しています。がんばった分だけシールがもらえて ポイントがたまるシステムになっています。 お子様が前向きに学習に取り組むうえで、「がん ばってみよう」という気持ちを育てることが、 1番大切であると考えています(^^)
3.場所を変えて気分を変える
(1)家の中で勉強場所を変えてみる
ふだん自分の机で勉強している場合はリビングに変えてみる、リビングで勉強している場合は、リビングの机以外の場所に移動してみるなど、勉強場所を変えてみると気分が変わることもあります。机の上は整頓して、テレビなどの音は出さず、『集中できる』環境づくりをサポートしてあげてください。
(2)家以外の場所を利用する
地域によって自習室や勉強スペースがあるかどうかは異なりますが、図書館を利用するのも一つの手。まだ小学生なので一人で図書館を利用する機会は少ないかもしれませんが、親子で図書館に行く習慣をつけると読書する機会も増えるかもしれません。
学童(児童会)に通っているお子さんであれば、問題集やプリントの宿題は学童で、それ以外(自由研究など)は家庭でするなど、ご家庭ルールを決めて取り組むようにしましょう。
休みの日なら、親子でカフェにお出かけをして美味しいスイーツを食べて、ゆっくり本を読んでみるのもよいかもしれません。
ご家庭だけで気分を変えるのが難しい時は、塾通いも1つの手。個個塾グループでは夏限定キャンペーンを実施中!お子様の状況に合わせて選べる3つのプランをお選びいただけます。
学習習慣を身につけたり、一学期に学んだことをしっかり定着させるチャンス。
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4.これだけは押さえて!学年別学習ポイント
当たり前ではありますが、学年が上がるほど学習内容は難しくなっていきます。特に算数は積み重ねの科目なので、現段階でつまずいている(苦手意識を持っている)単元があると、これから習う単元の理解が難しくなってきます。
小学生は『今習っていることを確実に定着させる』ことが1番大切です。以下に押さえておきたい単元や学習のポイントを学年別にご紹介します。ご家庭での学習の参考にしてください。
小学6年生
算数:分数のかけ算・わり算
分数の計算は、図形の面積や体積の求積問題だけでなく、中学数学の計算でも多用されるため、絶対にマスターしておきましょう。分数のたし算・ひき算は5年生で習っているので、混乱することがあります。たし算・ひき算との違いを理解するためにも、5年生内容とあわせて復習しておくことをオススメします。
国語:語い力を鍛える
文章は難解になり、また自己表現の機会も増えていきます。その際に重要なのが「語彙(い)力」です。「言葉」をたくさん知っていることで、表現が豊かになっていきますので、お子様の「語い」を増やせるように普段の会話の中で意識して使っていきましょう。いつでも言葉の意味が調べられるように、リビングに国語辞典を置いておくことをオススメします。
英語:「be+…」「likeを使う」など文表現に慣れる
単語をつなげて文として表現する練習を増やしていきましょう。「わたしは○○です」「わたしは○○が好きです」など、これまで覚えた英単語をもとに、文表現ができるようになることで英語の型が身につきます。スペルがまだ覚えられていない場合は、「書く」よりもまず「話す」ことから始めて、英語に親しむ時間を増やしましょう。
小学5年生
算数:小数のかけ算・わり算
つまずきやすい計算の代表格といわれる「小数のかけ算・わり算」。中学生になっても「理科」で使用する重要な計算です。この夏にぜひマスターさせてあげてください。また、お子様が実際に解いた筆算を見てみると、「小数」ではなく、そもそも「かけ算」「わり算」でつまずいている場合がありますので、その場合は、小学3年生・4年生の計算に戻って学習しましょう。
国語:漢字と敬語
この夏に、小学5年生の夏までに習った感じを一通り復習しておくことをオススメします。スマホアプリで漢字の練習ができるものもありますし、楽しくスキマ時間に少しずつ漢字の練習をする習慣づけをしておくと良いですね。
また、2学期には「敬語」を習います。普段の会話の中で、敬語表現に慣れさせていくとスムーズに学習できるようになります。
英語:アルファベットとローマ字はカンペキに!
5年生から教科として学び始める「英語」。アルファベットと大文字・小文字、ローマ字は、絶対に早めにマスターしておきましょう。また、小学校で覚えておきたい英単語は800語以上あります。発音やスペリングの練習もあわせてしておけると良いですね。
小学4年生
算数:四則計算とわり算の筆算(三桁÷一桁)
4年生の2学期には「二桁や三桁でわるわり算」が始まります。わり算嫌いが出る難所です。。。わり算に苦手意識がある場合は、夏休みのうちに「一桁でわるわり算」をしっかり練習しておきましょう。また( )を使う四則計算も始まります。わり算だけでなく、たし算・ひき算・かけ算もスムーズに計算できるようにもう一度復習しておきましょう。
国語:6年間で最大の漢字数!早めに対策を
4年生で習う漢字の数は6年間で最も多いので、1学期の漢字は1学期のうちにマスターしておきましょう。また文章表現では、「なぜ」という論拠を表現することが多くなりますので、普段の会話のなかで、「どうしてそう思ったの?」と聞いて答える練習を意識的にしておくことをオススメします。(うまく答えられるようになるまで時間がかかりますので、辛抱強く表現の仕方を練習させてあげてください。)
小学3年生
算数:『たし・ひき・かけ・わり』をマスター
四則計算の基本をすべて習い終わりました。ここから先は分数など複雑な計算が増えてきますので、文章題をもとに各演算の使い分けを少しずつ練習しておきましょう。★たし・ひきは同じ単位、かけ・わりは異なる単位で使う演算であることを、文章題を読んで見分けられるようになると良いです。
国語:『1学期の漢字』をマスター
3年生になって漢字の難度が急に上がったと感じておられる親御さんが多いと思います。複雑な漢字が増えてきましたので、1学期に学校で実施された漢字テストで間違えた問題だけでもいいので、もう一度復習をしておくことで漢字嫌いにならないようにしておきましょう。
小学2年生
算数:『二桁のたし算・ひき算』&『九九』
2学期以降に「三桁の筆算」を学習します。夏休みのうちに、二桁のたし・ひきの筆算に慣れておきましょう。慣れないうちは字が小さすぎたり、列がズレたりしやすいので、方眼ノートを使ってミスを防ぐ習慣づけをしておくことをオススメします。
また、九九がスタートしますので、お風呂ポスターなどを準備して少しずつ(かつ楽しく)九九の練習をしていけると良いですね。
国語:話の順序を意識する
物語文や説明文の文章は長く、ジャンルも増えてきました。1度読めばわかる、という内容ではなくなってきているので、じっくり文章を読むことをオススメします。「そのあとどうなったの?」と子どもに質問して、話の流れを自分で説明できるようにしていくと良いです。
小学1年生
算数:『あと何個で10個になる?』
2学期以降に「繰り上がりのあるたし算」・「繰り下がりのあるひき算」を習います。10までの数の合成(○と▢で10)や分解(10は○と▢)をスムーズにできるように、普段の遊びやお買い物などの中で練習しておきましょう。
国語:『漢字の学習』が始まります
いよいよ漢字の学習が始まります。これまでに習った「ひらがな」「かたかな」を丁寧に書く習慣をつけて、漢字の学習がスムーズに入れるように準備しましょう。筆圧が高いので、4Bや2Bなど軟らかい芯の『六角』えんぴつを使用することをオススメします。
5.興味を引き出すお出かけを
せっかくの夏休み。算数や国語などの教科学習はもちろん大切ですが、夏にしかできない体験をぜひ親子で楽しんでほしいと思います。
夏の特別な体験が、興味を持つ分野や将来の夢につながるきっかけになることもあります。
恐竜博物館、絵画の個展、自然体験、手作り体験など、お子様の目がキラキラする体験ができる場所をぜひ探してみてください。
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個個塾グループでは、小学生対象の『プログラミング教室』を開講しています。ゲームプログラミングやロボットプログラミングを通して、プログラミング基礎理論を学ぶことはもちろんですが、トライ&エラーを繰り返して試行錯誤することや思考力・創造力を養います。2学期以降の習い事をお考えの場合は、ぜひこの夏に体験レッスンをご予約ください。
6.まとめ
勉強も遊びも、計画を立てて準備をして取り組むと、より充実した経験になります。ぜひご家庭で一緒に計画を立てて、がんばったことを見える化して、「夏休みたくさんがんばったし、たくさん褒められた!」とお子様本人が思えるようにサポートしてあげてください。
また、お子様の学習を通して大人の我々も「そうだったのか!」と新しい発見があることも。ぜひ親も楽しみながら学習を続けられる工夫をしてみてくださいね。
熱中症にはくれぐれも気をつけて、遊びも勉強もいっぱい満喫する楽しい夏休みになりますように!
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